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★ こばと+ねこの王国=新たな船出Ⅲ だゾ ★ - 2010.12.31 Fri


今日も今日とて……。

いつからだっただろうか……?
長い航海からEUに帰る日が、こんなに楽しみになっていたのは。冒険で得た利益を得られるからではない、新たな発見をしたことで大きな名声を得られるからではない……。

EUに戻ればあの子達が待っているから……。

しかし……もうこれからは……。
タマゴの無事の帰還を喜んでくれる真桜も、お土産をねだりにくるこばとの姿ももうない。船の整備をピエールと船員に任せ、タマゴは商館の扉をそっと開けた。

タ 「ただいま……」

返事はなく、ガランと静まり帰った音のない部屋。
あの子達と出会うまではこれが普通だった。海に出れば多くの仲間に囲まれながらも、心のどこかでは孤独を感じていた。
過去の傷跡だけではない……その孤独すらもあの子達が埋めていてくれたのだと、別々の道を歩み始めてようやく気づく。

もういない

あの子達の為といいながら強引にその道を作っておきながら、一人になった途端、それがこんなに寂しいと感じるなんて……。こんなお別れをして、きっとあの子達は自分の事を許してくれないだろう。
それでも今は願うだけだ。
あの子達の進む航路が眩い光に包まれることを。

と、その時であった……。

港の方から聞えてきた砲撃音にタマゴは一瞬身を屈めた。砲撃ッ? 海賊の襲撃か!? しかし、ここはセビリア……イスパニアの本拠地だ。イスパニア精鋭部隊が守るこの街を本気で墜とそうとするなら、戦争でも起こさなければ無理だ。
しかし、砲撃はなおも続いている。

ピ 「せ、船長! 大変です……!!」
タ 「海賊の襲撃なの!? 状況はッ!! 」
ピ 「いいから……とにかく港まで来てください!!」

ピエールがここまで慌てるとはやはり……商館に駆け込んできたピエールに無言で頷き、タマゴは港に向かって駆け出した。




港の前は集まった民衆で溢れかえっていた。
海賊が襲撃してきて何を暢気な……と思ったが、なにやら様子がおかしい。その顔はみな恐怖ではなく、呆れ顔だったり、笑い顔であったり……。

タ (な、なんなの一体……?)

それでも群集を押し分けて港前まで駆け寄り、タマゴは目を見張った……港に停泊する一隻の軍艦……。

プリマ

それは紛れもなく、こばとのプリマ・マテリアであった。それも入港許可範囲を大きく進行して、入港すれば下ろさなければならない砲門を全開にして、だ。
そして、その砲門が街に向かって撃ち鳴らされる。

タ 「馬鹿……ッ!! あの子は何をッ!!」

こんな事をしてただで済むはずがない。街に砲撃など、捕まれば処刑されてもおかしくない……のだが、砲撃……じゃない???
空に向かって撃ち出された砲弾は街に落下することなく、空中で破裂し……セビリアの上空に大輪の花火を咲かせたのだった。

タ 「あの子……」

二人と別れてから、見送りできなようにすぐに冒険に出た。あの子達だって強引に別れを告げた自分の見送りなど受けたくはないだろう、と。
しかし、何度も、何度も撃ち出される花火は……間違いなくタマゴの事を呼んでいた。騒ぎを起こせばきっとタマゴがこの場所に来るはずだ、と。

そして……。

この溢れかえる群衆の中から、船首に立ったこばとと真桜は……真っ先にただ一人、タマゴの姿を見つけ出し、何かを叫び始めたのであった。
群集の声と、撃ち鳴らされる花火の音に遮られてその声は届かない。それでも、タマゴの耳にははっきりと彼女達の声が届いていた。

         今までお世話になりました!!
         いってきますッッ!!

声の限り繰り返される言葉……涙でもなく怒りでもなく、セビリアの空に撃ち上がる花火のような大輪の笑顔で。
たったそれだけを言うために、こんな騒ぎを起こして……。

タ 「馬鹿……こんなことして後で誰が怒られると思っているのよ……」

俯き、溢れ出そうとする涙を必死に堪え、タマゴは二人に負けない笑顔を向けて大きく手を振った。それからすぐに踵を返す。

タ 「ピエール君。すぐに私の船の出港準備を!!」

襲撃ではなかったにせよ、コレだけの騒ぎを起こせばすぐにでも精鋭部隊が現れこばとを拘束しようとするだろう。しかし、港の外に出てしまえば首都防衛が最優先の精鋭部隊は追ってはこない。なんとかそれまでの時間稼ぎを……、と、

ダ 「その必要はない」
タ 「………………?」

不意に声を掛けられ振り向くと、そこにダークさんが立っていた。そして、

精鋭部隊

タ 「…………えッ?」

首を傾げるタマゴにダークさんがニヤリと笑みを浮かべる。

ダ 「実は今、セビリア沖で我々【ねこの王国】の大型模擬訓練が行われていてね。外は俺達の船でいっぱいなんだ。別に精鋭部隊の進路を邪魔するつもりはなかったんだが、ついつい熱が入りすぎちまって、何隻か舵が切れずに精鋭部隊に突っ込んでしまってね、ははは参った参った」

精鋭部隊の出動が遅い……とは思っていたが、外でそんな事が起きていたのか。
しかし【ねこの王国】はジェノヴァにある……なにもこんな場所に来て商会模擬を行う必要はないはずだ。
それに舵が切れずに突っ込んだ? 熟練の航海者を多く揃える【ねこの王国】の者達がそんな初心者みたいな真似をするはずがない。
みんな、今日こばとが旅立つ事を知って……こばとの為に集まってくれたのだ。それで何かしらの刑を受けようとも……。

タ 「あの……ダークさん……」
ダ 「お礼なんていらないよ。こばとはもう俺達の仲間だ。仲間の船出を邪魔する奴は、たとえそれが国家であろうとも許さない。それが俺達航海者の不文律ってもんだ。それに……貴女だって立場が逆なら同じ事をしたはずだ。違うかい?」
タ 「そう……ですね」

反転して港から出て行くプリマを見つめ、タマゴは小さく頷いた。こんな素敵な仲間達に囲まれているならば、きっとあの子達は大丈夫。

ア 「会長、こばとちゃんが港から出ました。俺達もそろそろジェノヴァに戻りましょう」
ダ 「ああ、すぐにいく」

駆けつけたアルセウスさんに頷き、

ダ 「それじゃタマゴさん、また海で」
タ 「うん。あの子達の事をよろしくお願いします。あと……あんまり変なこと教えないでくださいよ!!」
ダ 「……………………」
タ 「コラコラ……そこで目を逸らさない^-^:」

まったくこの人は……ww
思わず吹き出し、それから駆け出していくダークさんを見送ると、集まっていた群衆もポツポツと立ち去っていく。

タ 「色々と手回ししたのはピエール君の差し金ですか?」
ピ 「さぁ……どうでしょう」

惚けるピエールに「ま、別にいいけど」と呟き、タマゴはもう姿の見えなくなったプリマにもう一度視線を送り、

いってらっしゃい


風に乗せて想いを馳せた。


~尚、後に【セビリア襲撃・花火事件】と呼ばれるこの騒動は、これだけの騒ぎを起こしたにも関わらず、こばとと真桜、【★たまご倶楽部★】及び【ねこの王国】に一切のお咎めはなかったという。
なんでも集まった群衆が刑罰のナシをタベラ枢機卿に嘆願した(あのストリートチルドレンだった二人の為にだ!!)事も要因の一つであるが、最も大きな要因としてこの日を狙ってタベラ枢機卿に送られた一通の手紙によるところが大きいという。
その手紙には短く、こう書かれていたという。

★我等の親愛なる小さなコンスタンスの旅立ちに泥を塗るようなら、それは我々【カッパ三銃士】を敵に回す事と同義だと思ってもらいたい 思慮深く、聡明なるタベラ枢機卿がそのような過ちを犯さないことを願う★

カッパ三銃士が誰を指しているのか……それは定かではないが、一説によれば、セビリアのエル・グレコ氏、マルセイユのダ・ヴィンチ氏、カリカットの書記官であるという。

………………………………
………………………………
………………………………

新たなステージ

                                       
                               

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● COMMENT ●

今年も終わりました^-^

ブログを始めて半年……なんとか今年を無事に終える事ができました^-^
これもひとえにショーもない内容にも関わらず遊びに来てくれるみなさんのお陰でございます。
来年もこんな調子でコツコツアップしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

皆さんにとって、来年もいい年となりますように……^-^ノ

なんか・・・

すごくカッコイイ役をいただいてしまって・・・

これからは、ねこの王国で、
変なことから余計なことまで、
いろいろと叩きこんでやりますからね!!

というわけで、今年1年ありがとうございました!!
来年も、ねこの王国共々よろしくおねがいします♪

こちらこそ^^

ゲームからブログまで色々とお世話になりました^-^
こんなにこのゲームにはまることが出来たのもダークさんやねこさんの皆さんのお陰だと思ってます^-^
来年もまたよろしくお願いしますね^-^ノ


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タマゴ

Author:タマゴ
活動場所 B鯖 ヴェネチア
所属商会 ★たまご倶楽部★

冒険&収奪メインで航海中。最近は出番がめっきり少なくなってますww

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