2017-08

★ タマゴファミリー誕生秘話だゾ(前編) ★ - 2010.10.09 Sat

今日も今日とて……。

慌しくも楽しい毎日が過ぎる中……遠征なども多くて三人が一緒にEUに滞在する事の少ないタマゴファミリー。珍しく三人が顔を合わせるときは、アパからマリアちゃんを呼んだりして、商館(たまご倶楽部は商館がないためねこさんの商館に寄生しますww)にてノンビリとお喋りをして過ごすのです。

マ 「そういえば……前から聞きたかったんですが、タマゴさん、その手の怪我はどうしたんですか?」

思い出の傷

マリアちゃんが言っているのはタマゴの左手に深く残った傷跡のことです。タマゴはそっと左手の傷を右手でなぞり、それからチラとこばとの方へと視線を向けました。

こ 「……………………」
真 「^-^」

こばとは気づかない振りでお茶をすすり、真桜が懐かしそうに目を細めます。

タ 「この傷は……ちょっと子猫に引っ掻かれちゃって^-^:」
マ 「そうなんですか……結構深い傷だから……きっと乱暴者の子猫だったんですね^-^」

邪気のないマリアちゃんの言葉にタマゴは小さく吹き出すと、椅子の背に寄りかかり【その時】の光景を思い出していたのでした……。




              時は遡り、セビリア……

ピ 「まったく!! 船長と来たら最近は冒険もろくにしないで収奪ばかり……いつになったら冒険に復帰するつもりなんですかッ!!」
タ 「だ、だって……私、交易出来ないし、冒険するにもお金がかかるじゃない^-^: 今回の収奪レシピだって売れば数百Mだよ、これで滞納してたピエール君の給料も払えるんだからいいじゃない^-^」
ピ 「それとこれとは別問題ですッ」

小姑ぴえーる

ピ 「しっかり聞えてますよ船長!! 誰が小姑ですか、誰がッ!!」

長い収奪航海からEUに帰還したタマゴですが、ピエールの小言は相変わらすです。そんなピエールの小言をスルーして酒場へと向かおうと歩き出したその時、小道から飛び出してきた影とぶつかり、タマゴは足を止めました。
帽子を目深に被ったその子供はタマゴを見て一瞬怯えた表情にり、それからどうしていいか判らずに立ちつくしています。

しどろもどろ

ピ 「おいおい、気をつけなければ駄目だろう。何をそんなに急いでいるか知らないが……って、どわッ!?」

タマゴに対して同様、すかさずピエールが小言を言おうと子供に近づいたその時、背後から猛ダッシュで駆け寄ったもう一人の子供がピエールを突き飛ばしたのでした。

逃げるぞ

? 「で、でも……」
? 「いいから早く来いッ!!」
? 「う、うん……」

まるで嵐のように走り去ってく二つの影……。

タ 「大丈夫? ピエール君?」
ピ 「え、ええ……ですがなんなんだまったく……」

いきなり突き飛ばされて中っ腹のピエールですが、こんな事で本気で怒ったりしない辺り彼も大人です。
それにしても今の子供達……汚れた身体にボロボロの衣服……真っ先に思いついたのは【ストリートチルドレン】という言葉でした。

華やかな大都会の一歩裏では、親に捨てられた子供達や、行き場を失くした子供達がその日暮らしの生活を強いられているのです。
誰にも助けてもらえず、誰も信用できず、自分の身は自分で守ることしかできない過酷な毎日を……。

タ (私と同じ、か……)
ピ 「ん? 何かいいましたか?」
タ 「なんでもない」

そして、タマゴが予想した通り、ややあってから顔馴染みの交易店主が息を切らせながら走ってくるのでした。

交易店主

交 「おう、船長、東南アジアに行っていると聞いてたがもう帰ってきてたのか。なんかいいお宝は見つかったか……って、それどころじゃなかった!! コッチに二人組みの餓鬼が来なかったか?」
ピ 「それならもうあっちに走り去っていきましたよ」
交 「ちっ! また逃げられたか……すばしっこい奴等だ!!」
ピ 「どうしたんです?」
交 「どうしたもこうしたも……あいつ等最近この辺りで見かけるようになったストリートチルドレンなんだがよ、アチコチで盗みを働きやがって困ってるんだ」

ただ泣いていれば優しい誰かが手を差し伸べてくれる……そんな甘い幻想を抱いていたら彼らはその日を生きていけない。生きる為には盗む……それが彼らの唯一の生存スキルなのだ。

交 「今度見つけたら容赦しねぇからな……」

憎々しげに子供達が去っていった方に吐き捨てる店主に、タマゴはポケットから一枚の金貨を取り出すと、

タ 「今までの分がどれだけの額になるか判らないけど……今までの事はこれで見逃してもらってもいい?」
ピ 「船長……それは関心しませんね」

すかさず止めに入ったピエールの言葉を無視して、タマゴは金貨を店主に握らせました。この一枚で交易店主の数日分の売り上げにはなるはずです。

交 「俺は金さえ貰えればそれでいいけどよ……本当にいいのかい?」

頷くタマゴに店主はチラとピエールに視線を送り、それから肩を竦めると来た道を戻って行くのでした。

ピ 「船長……」
タ 「ピエール君の言いたいことは判ってる……」

この街だけで、いったいどれほどのストリートチルドレンがいるというのだ。それにいちいち関わっていたらキリがない、ピエールはそう言いたいのだ。そして、それが正論であるとタマゴも判っている。可哀想だが、一介の冒険者であるタマゴに彼ら全てを救うことなんてできはしない。

しょうがないじゃない……

まだ小言を言い続けるピエールの言葉は、もうタマゴの耳には届いていませんでした。目に映る全てを敵視するかのようなあの子供達の目……。

タ (……昔の事を思い出しちゃったんだから……)


                                      つづく


★押してくれると嬉しいな★


スポンサーサイト

● COMMENT ●

次回予告

タマゴの前に現れたストリートチルドレンの二人……。
次々と明らかになる二人の過去と、それにシンクロするように回想されるタマゴの過去……。

そして、二人に忍び寄る怪しい影……その時タマゴの取った行動とは!?

別々に伸びた運命の糸が一つに絡み合ったとき、新たな物語の幕開けが始まろうとするのであった!!

PS 次回の放送予定日は未定ですww



タマゴファミリー

おお なにか寸劇の長編が始まる予感がw

だからセビリアに行ったのか^^
その2人が誰かは想像つきますが内緒にしといたほうがよさそうですね(バレバレだと思うけどw)

続きを楽しみにしていますね^^

No title

ま、まぁ……タイトルがタイトルですからね^-^:
基本、ノリと勢いだけで書いているのでこの先どうなるか……ww 近くには続きを書くつもりなので、お楽しみに^-^

って、だんだん訳の判らない方へと進んでいくなぁ……このブログww 私は一対何がしたいんだ?ww

続きは~~~??

早く!!続きを!!!

気になって夜も眠れません!!
昨日も8時間しか眠れなかったんだから><

それにしても、あのストリートチルドレンが、
タマゴファミリーの2人なんて、
当たり前すぎるし・・・

ん~~!!!
巨匠タマゴの作品は、
最後まで展開が読めないから、
結末が楽しみです~~~!!!!

(と、ハードルを上げてみましたw)

No title

ぐっすり眠ってる!!ww

と、まずはツッコミをいれつつ……ハードル上げないで~^-^:
ホントにノリだけなので、この後どうしようww
キャラクター一人一人がただの【操り人形】ではなく【命】を持った存在にしてみよう……というコンセプトで始めてみたこの企画……。
動かす人は同じでも、それぞれがそれぞれの特徴を持ち、この大航海時代を駆け抜けているのです!!
そのためには今まで語られることのなかった設定を少しずつ公開していこうという、壮大な企画なのですよ(その割にはノリ重視ww)。

まぁ、気長に生暖かい目で見守っていただければ幸いです^-^


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://tamagotantan.blog112.fc2.com/tb.php/114-52e4c905
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

★ エクスツアーだゾ ★ «  | BLOG TOP |  » ★ 最後の生贄は? だゾ ★

プロフィール

タマゴ

Author:タマゴ
活動場所 B鯖 ヴェネチア
所属商会 ★たまご倶楽部★

冒険&収奪メインで航海中。最近は出番がめっきり少なくなってますww

最新記事

最新コメント

FC2ブログランキング

★ 押してくれると嬉しいな ★

FC2Blog Ranking

カテゴリ

未分類 (565)
こばと劇場 (692)
愉快な仲間達 (8)
★真桜日記★ (46)
寸劇 (21)
沈没船 (16)
動画 (3)
★聖地巡礼★ (25)
企画モノ (9)
★こば模擬★ (1)
★マル秘ノート★ (19)
★ナポリ陸戦練習会★ (1)
★ PT勝ち抜き戦 仕様 ★ (1)
★大海戦★ (13)
こみP (54)
★ 陸戦動画 ★ (3)

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター